ほたての採苗が始まりました ラーバ速報

こんにちは、青森県平内町でほたての養殖・加工を営んでいるイチヤマジュウ塩越商店です。

GWも明け、いよいよ青森でも夏の気配を感じる季節。

”アレ”の作業の時期が始まりました。

ほたての赤ちゃんを捕まえる

ほたての養殖はそのほとんどを天然由来の種苗に依存しています。

天然種苗は、GW明けのこのころから仕込み始めます。

沖合に「採苗器」と呼ぶ細かい糸がぎっしり詰まった袋を海につるします。

1~2か月ほどすると、そこにはホタテの赤ちゃんがくっついています。

これは、ほたての幼魚期にあたるラーバが5月頃から増え始め、定着地を見つけてふわふわ海中を漂うからです。

空飛ぶほたて(ほたてのラーバ)

ちょっと語弊がありますが、ほたての赤ちゃんは空(海)を飛びます(笑)

皆さんがイメージするほたては海底にいるのをイメージしますよね?

しかし、ほたての赤ちゃんだけはプランクトンと同じく海中を浮遊します。

そして、落ち着く場所を見つけてくっつく、という特徴を持っています。

この特徴を利用し、青森のほたて養殖業者はこの時期に一斉にほたてのラーバを取るために採苗器を海中へ投下します。

2か月後までのお楽しみです。

ちなみに青森県では、こういったホタテ貝採苗速報が定期的に発行されて

この情報をもとに皆さん動き始めます。