これからの水産業

こんにちは、ほたて王子です

地球上には様々なビジネスの業界があり私は今「水産業界」に身を置いています

そんな私が思う、これからの水産業界についてです

水産業の現状

水産業は世界的に見れば養殖を中心に今でも成長している産業の一つです

ですが、かつて世界一の漁業国である日本は1985年を境にその漁獲量は減少し、今では「衰退産業」と言われている現状があります

そんな中2018年に改正漁業場が公布されました。改正漁業法では漁獲量などの規制強化と、漁業許可制度や漁業権などの規制緩和が盛り込まれ、日本の水産業を「成長産業」とする政府の水産改革の第一歩だととらえることが出来ます。

安倍内閣の「農林水産業・地域の活力創造本部」では「農林水産政策改革の検討結果等及び農林水産業・地域の活力創造プラン改訂案」を審議しているが、そこでは水産業を地方創生の大きな柱の一つと位置づける。

22019年の漁業法改正により「水産改革」もいよいよ本格始動。農業でもそうだったように企業の新規参入、ITを活用したイノベーションも期待されます。そんな大きな転換点を迎えている2020年ですがどのような事業が進められているのでしょうか。

法律を改正したとはいえ、今の日本にとってこの衰退している水産業の儀現状はそれほど甘くはありません。

気因縁話題となった近代の完全養殖まぐろを皮切りに「完全洋書億」がトレンドとなりましたが、現状では伊藤忠や三井物産などの大資本が事業の収益低迷に伴い実は事業撤退している話も聞きます。

水産業はイニシャルコストが高く、また収益化するまでに数年かかるため小さな民間企業が0から始めることはかなり障壁があるように感じます。

実際にここ数年で日本の水揚げ量は右肩下がりで回復傾向はまだ見えず現在も「衰退産業」ととらえられてしまいます。

従業員への負担もまだまだ大きく「同じ給料をもらえるなら水産業ではなくオフィスワークへ転職」する人もいます。

漁業従事者の高齢化も進み後継ぎ問題が深刻です。

このような現状を打破するべく「IT]を積極的に組み込む水産企業が出てきているのはご存じでしょうか?

IT化が進む水産業

例えば、養殖するには魚に餌を与えなければなりません。これまでにも大きな箱を海上に浮かべ定期的に餌を巻く機械はありましたがその設定や、餌を箱に入れる作業は結局のところ人力です。

日本水産やマルハニチロではこうした養殖現場の作業負担を軽減すべく様々な改革を行っています。

海上に大きな餌のプラットフォームを建設し、数トン単位で餌を貯蔵し、そこから改訂パイプをとおり会場の小分け給餌機に運搬する。スマートフォンのアプリで餌の食べ具合や給餌タイミングを調節するアプリなどが開発されています。

また、魚を養殖する上で、魚がどの程度大きくなったか、病気の魚はいないかなどは水中カメラを通してAIが魚のサイズ計測を行い、不自然な動きをしている魚があれば通知してくれるシステムもNECと共同で開発しました。

育ててから、販売に至るまでは、これまで人がクレーンなどを操作し網を使って水揚げしていたものを

水中パイプを使い海中から水ごと魚を陸上に輸送する「フィッシュポンプ」

陸揚げされた魚を電気ショックでマヒさせ、ベルトコンベアで魚の体重計測し魚体重ごとに選別する機械。

顧客からアプリを通じて新鮮な魚をネット上で買い付けできるサービスなども登場しています。

水産業は農業と異なり「海上」での作業のため、足場がなく天候に左右されやすいため発展が遅れてきましたが

これからは「IT」を駆使し、人間が会場で作業せずすべて陸上で養殖できる日が来るかもしれません。

効率化される養殖業は、販売単価にもつながり、お肉より高い印象のある魚介類もいずれ昔の日本のように毎日の食卓に登場させたいです。

参考までに皆さんが大好きなサーモンの最大の養殖地ノルウェーでは日本の数十倍の規模を日本の数分の一以下の人数で管理しています。

日本ではまだまだ個人経営の養殖が多いですが「企業養殖」を目指してこれからも水産業界の一員として頑張っていきます。

まずは皆さん「魚を食べましょう」