結果を残す伝え方⑤「主語は相手に」
主語は自分ではなく相手
例えば、あなたがヨガ教室に通っていたとします。
そしてあるとき、ヨガ教室の事務局の方からこう言われました
「○○さん、いつも休まずに通っていてさすがです。それに、先生達も最近の上達ぶりを褒めていましたよ。ところで○○さん、来月から教室の入会キャンペーンが始まるんですよね。良ければ友達を紹介してもらえませんか?実はここだけの話なんですけど、私にもノルマが有り、新規で三人の入会者を紹介しなければいけないんですよ。お願いします。」
特に親しい間柄の人なら話は別ですが、普段挨拶を交わす程度の事務局の人から、友達を紹介してほしいといわれたら、あなたはどうしますか?
「そうですか、大変ですね。わかりました、何人か知り合いに声をかけてみます。キャンペーンがんばってください。」と
大人の対応をしつつも、本心では「なんで自分が紹介しなきゃいけないんだよ」と言った感じです
これでは、全く言いたいことが伝わったとはいえませんね。
なぜだめなのかわかりますか?
一番気になるのは、主語が私で、私目線で話をしているところです。こうした話し方は、結果を残せない人の典型的なパターンなんです。
言いたいことを伝えるためにはまず、主役の座を相手に渡しましょう。
一方で、結果を残す人は主語を私ではなく相手にし、相手目線で話をすることを心がけています。
「私はこう思う。こう感じる。これが言いたい」
ではなく
「相手はどう思うか、どう感じるか、何を聞きたいのか」ということを考えて言葉を選んでいきます。
というのも、そもそも人は聞きたい話にしか、耳を貸しません。ですからあなたが言いたいことではなく、相手が聞きたい話をすることで、相手に伝わりやすくなります。
おし、あなたの言いたいことが、相手の聞きたいことに一致しない場合(ほとんどの場合がこれ)、相手が聞きたい話に置き換えることは出来ないか、ということを考えてみましょう。
では、さきほどのヨガ教室の事務局の方は、どのように話をすれば良いのでしょうか?
「○○さん、いつも休まずに通っていてさすがです。それに、先生達も最近の上達ぶりを褒めていましたよ。」
ここまでは同じです
この後に、こう続けることで、伝わる話になります。
「ところで、○○さん、来月、うちの教室の入会キャンペーンなんですよ。よければお友達を誘ってみませんか?」
「誘ってみませんか?」というのは、「私に紹介してください」というお願いですが、「誘ってみませんか?」という、相手を主語にした言葉です。
さらに続けます
「○○さんの周りには、将来も健康過ごしていきたいという方が多いと思います。そうした仲間達と一緒に切磋琢磨しヨガを極めていくのは、より早い上達に繋がりますよ。それにこの教室の学習効果が高いことは、
○○さん自身が十分承知しているはずですし、入学された方からも感謝されると思いますよ。」
相手にとっていい話であることも強調します。
そしてさらに
「そうそう、それからキャンペーン中は入会金無料ですし、1人の入会につき、○○さんにも○○円のお礼を差し上げることが出来ます」
ここまで来れば、事務局の方の言いたいことはすべて伝わります。
結果を残す人は、常に相手がどう考えているのかを考えています。
結果を残す人は、相手を主役にして話をする
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